情報処理技術者試験☆合格への道

ライフワークとしての資格取得ブログ presented by Pman






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  • ニックネーム:Pman
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     情報処理サービス会社に勤務。主に金融業のソフトウェア開発、システム運用・保守を担当。メインフレームからオープン系まで広く浅く経験。資格取得はライフワークとなりつつある。
    保有資格
    システム監査技術者
    プロジェクトマネージャ
    アプリケーションエンジニア
    テクニカルエンジニア(システム管理)
    ネットワークスペシャリスト
    情報処理技術者(一種、二種)
    電気通信主任技術者(第一種伝送交換)
    工事担任者(デジタル第1種)


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2007読書録『卒業』

 これは多くの人にすすめられる本。

卒業 卒業
重松 清 (2006/11)
新潮社
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 著者の作品については、去年の秋に読んだ「疾走」によって、自分自身をかなり消耗したような気もするし、とてつもないパワーをもらったような気もする。特にお気に入りの作家というわけでもないのだが、気がつくと読んでいる。ただし「疾走」は他の作品に比べると相当ダークな内容となっているので、はじめて読む方は(へんな言い方だが)覚悟を決めて読む必要がある。
 さて「卒業」であるが、こちらは一読した限りでは衝撃的と言うほどのストーリーでもなく、いわゆる「死」をテーマとした4つの短編から構成されている。4という数字を死とかけたのか?というのは考えすぎだろうか。いずれも異なる登場人物の視点から、それぞれ独自のストーリーが展開されていき、身近な人の死に対する敏感かつ繊細な心情がよく描かれていると思う。死といっても千差万別で、本当にいろいろな死の姿や形がある。この本を読むと、人にとって "生きかた" は大切であるが、"死にかた" も大切なんだと感じる。亡くなった人はこの世にいないけれども、残された人々の心の中で生きているのである。重いテーマでありながら、本書はそれを重く感じさせず、むしろ軽快とも言えるほどの巧みな表現とユーモアがあり、いつのまにか夢中になって字面を追っている自分がいた。卒業。この平凡なタイトルでありながら、いや、平凡だからこそ、そこに深い意味が込められているのではないか。

2007読書録『ひらめき脳』

 今回も論説文を1つあげておく。

ひらめき脳 ひらめき脳
茂木 健一郎 (2006/04/15)
新潮社
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 この本はタイトルどおり、ひらめいて買った。書店でパラパラやって何となく、という感じだった。最近「脳」という言葉をよく目にするようになった。あの「脳内革命」に始まったブームなのかわからないが、脳が人間をコントロールするものである以上、これはもはや人類にとって永遠のテーマと言っていいだろう。本書では、前頭葉、海馬、シナプスなど聞いたことのある用語がいろいろ出てくる。しかし、こうした脳にまつわる専門用語の解説本ではなく、ひらめきという現象が発生するしくみについて具体例をあげて紐解くような内容になっている。著者は、単なる記憶力だけではなく「ひらめき」が非常に重要なものであることを切々と説いている。
 読んでいるうちに、ひらめきが日々の仕事や資格試験などでも大切、いや必要不可欠なのだと思えるようになった。たとえば、情報処理試験を例にあげると、選択式の試験では、いくらIT用語の意味を記憶していても、その記憶力を試験中に発揮できなければならない。記述式では、問われている内容に合致した言葉や表現のひらめきが必要になるし、論文では、準備していなかったテーマが出題されても、ひらめきによって記憶の海から1つ1つの言葉をすくい上げ、文章を組み立てていかなければならない。
 私は普段、こういう本をあまり読まないほうだ。すぐに目がふさがってしまうから。でも、本書ははっきりとした脳で、最後まで読むことができた。 

2007読書録『国家の品格』

 ブログの読書カテゴリが少し寂しいので、追加しておこう。

国家の品格 国家の品格
藤原 正彦 (2005/11)
新潮社
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 いまさらながら、昨年のベストセラーである。私は、書物に関してはけっこう流行ものが好きなので、この本もいずれ読みたいと思っていた。店頭でまず1冊手に取り、裏表紙を開いて版数を見ると次のように印字されている。
       2005年11月20日 発行
       2007年4月5日 44刷

 この1年半ほどの間で、44版にもなっている。客観的な目で見ると、じつに多くの人々が日本という国について何らかの関心を持っていることがわかる。題名だけ見ると、日本人が失った、あるいは失いつつある品格を取り戻すべきという主旨が想像でき、とにかく軽い気持ちで読んでみた。感想として、まず、非常に読みやすい。何かの講演の内容をもとに書物としてまとめたものらしいが、随所にちょっとしたユーモアやくだけた言い回しがあり、読んでいて肩が凝らない。著者の語りかけるような文体と明解な主張のせいか、すんなりと活字が頭に吸収されていく。「ならぬことはならぬものです」という引用文が示すように、世の中「論理」だけで説明できないことが確かに多く、古来から受け継がれてきた「情緒と形」を大切にすべしと本書は言っている。一方、アマゾンのレビューを見ると、賛否が分かれ、人によって世代によっていろいろな意見があるようだ。著者の言う武士道精神の復活とはまたずいぶん古めかしい気がするし、グローバルな流れに逆行するといった見方も当然あるだろう。しかし私は、本書のやや極論とも思えるぐらいの主張のほうが、むしろ読んでいて気持ちがいいと感じた。「よくぞ言ってくれた」と賞賛したいくらいである。本来日本人が持っている道徳心や繊細な心は大切にしたいと思うし、日本の伝統や格式をこれからの時代にうまく融合させていけばいいのではないか。古いものは時代遅れと言って切り捨てたとしたら、日本という国の存在感は限りなく薄っぺらなものになってしまうだろう。

2006秋に読んだ本 その3

 衝撃的な本を読んでしまった。

疾走 上 疾走 上
重松 清 (2005/05/25)
角川書店
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 著者は5年前に「ビタミンF」で直木賞を受賞しており、私はその受賞作品を読んだあとにこの「疾走」を読んだのだが・・。2つとも同じ作家が書いたものとは思えなかった。「ビタミンF」は大衆文学というか、多くの人に受け入れられそうな本である。それに対して「疾走」は、極めて重いストーリーで、人によっては拒絶してしまいそうな本である。しかし、アマゾンの書評を見ると、むしろ「疾走」のほうがインパクトが強く、高い評価を受けているようにさえ感じる。
 先日いじめに関する記事をこのプログで紹介したが、この小説もいじめの場面が出てくる。それは子供たちの単なる戯れ、ふざけあいという次元を超え、徐々にエスカレートしていく。ひとりの少年とその家族が壊れていく。これでもか、これでもかというほど、不幸がふりかかってくる。上巻を読んでいるときはまだよかった。干拓地を走る少年の姿が切ないながらも、そこに一筋の光が差していた。下巻を読み出すと、もう限りなく暗く深い泥沼にはまったかのように、もがき苦しみながら字面を追っていくしかなかった。
 昨今、少年少女の心が荒廃しているのは、単なる教育の問題にとどまらず、深刻な社会問題だと私は思う。なぜこんな社会になってしまったのか。何が社会をダメにしていったのか。こうした問題を、著者は、精魂こめて訴えていたのではないかと思う。

2006秋に読んだ本 その2

 次はこちらの1冊。

博士の愛した数式 博士の愛した数式
小川 洋子 (2005/11/26)
新潮社
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 文庫本が出版されたのは昨年のこと。映画化もされて話題になった。“数式”というタイトルが前から気になっていて、いつか読もうと思っていた。書店でまず初めのページを開いて冒頭を読んでみる。
----- 引用開始 -----
 彼のことを、私と息子は博士と呼んだ。そして博士は息子を、ルートと呼んだ。息子の頭のてっぺんが、ルート記号のように平らだったからだ。
----- 引用終了 -----

 私の好きな文章の書き方である。これだけで「私」は「息子」の親であり、この親子が、主人公の「博士」と関わっていることがわかる。最初は余計な修飾語など使わず、登場人物は誰かという点だけを明瞭に書いているところがいい。前回の「クライマーズ・ハイ」と同じく、冒頭でほぼ買いは決まった。さらに購買欲をそそられたのは、パラパラめくったページの所々に、いろいろな数式が羅列されていたからだった。1ページ目の最後には

  √ 

と書かれており、なるほど、息子の頭の形なんだと納得した。
 私は昔、数学はそこそこ出来たほうだったので、抵抗感というのは無かった。しかしこの小説を読むのに、数学の専門的な知識はまったく不要である。「数学」でなく「数式」という表現がぴたりと当てはまる。読んでいくうちに、数式の美しさに魅了される。博士の気持ちを自分も共有できるくらい、すばらしい物語だと感じた。どんな人にもおすすめしたい、心あたたまる本である。

2006秋に読んだ本 その1

 読書の秋もそろそろ終わりかと思うくらい朝晩の冷え込みが身にしみるようになった。ここ数年、11月は夢中になって本を読みふける月になっている。今年も、仕事や試験とは関係のない小説などを片っ端からから読んでいる。本は心の栄養、と言う人がいる。世の中に存在し増え続けている書物がすべからく栄養になるとは思わないけれど、よく吟味して選べば、読む価値のある本はたくさんあるのだろう。
 最近読んだ本の中から、次の1冊を紹介したい。

クライマーズ・ハイ クライマーズ・ハイ
横山 秀夫 (2006/06)
文藝春秋
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 冒頭の部分を少し引用してみよう。
----- 引用開始 -----
 旧式の電車はゴトンと一つ後方に揺り戻して止まった。
 JR上越線の土合駅は群馬県の最北端に位置する。下り線ホームは地中深くに掘られたトンネルの中にあって、陽光を目にするには四百八十六段の階段を上がらねばならない。それは「上がる」というより「登る」に近い負荷を足に強いるから、谷川岳の山行はもうここから始まっていると言っていい。
----- 引用終了 -----

 川端康成の「国境の長いトンネルを抜けると・・」を彷彿とさせる、切れのいい文体だと思った。それに加えて、実際に、私はこの土合(どあい)という「日本一のモグラ駅」を訪れて、気が遠くなるほど長い階段をのぼったことがあったので、すぐに情景が浮かんだ。私の場合、本屋で手に取った本のはじめの部分を読んで、買うか買わないか決める。買うかどうかの判断基準は、はじめの数行で自分が引き込まれるか否かである。この本は、駅名が出てきた時点で「買い」が決まったようなものだった。ストーリーの概要はリンク先を見ていただくとして、著者の経験に基づいた説得力のある文章は真に迫っており、読みごたえ充分。読み終えたあとは、感動の余韻がしばらく胸に残っていた。
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