2011年 4月3日(日)
ここ1ヵ月を振り返ってみると、公私ともにいろいろな出来事があった。まず、戦後最大の惨事となった東日本大震災である。今なお行方不明者が1万人以上にもなり、被害は想像を絶するほど深く、しかも広範囲に及んだものとわかる。そして、福島県の原子力発電所からの放射性物質の流出は、世界的にも重大な問題として認識され、各国の反原発運動を呼び起こした。リーマン・ショックによる深刻な不況からようやく立ち直りかけていた日本経済は再び沈降し、政府も企業も、この事態をどう乗り越えていくかが当面の課題となる。
東京電力をはじめ、今年の入社式を中止した企業もあるという。だが、いろいろな事情はあるにしても、可能な範囲で入社式は行うべきだと私は思う。なぜなら、厳しい雇用状況にあって内定を獲得した多くの新入社員にとって大切な行事だったはずだし、また、経営トップ自身の声で企業として掲げる指針を示し、復興に向けて社会貢献が必要になるからだ。4月1日にできなかったら、例えば2週間後に延期して短時間での開催でもいい。今こそ企業は「がんばろう日本!」をスローガンに一致団結のときだと考える。
一方、私個人の出来事としては、仕事の面で転機が訪れた。約2年にわたるプロジェクトが一段落し、次の案件に携わることとなった。今まで経験したことのない顧客業務である。新鮮さはあるが、不安も当然ある。しかし、このご時世、仕事があるだけ助かったとも言える。バリバリ働きそうな即戦力の若手なら仕事はあるだろうが、私ぐらいの世代になるとかなり危なくなってくる。下手をすると人員整理の対象になってもおかしくはない。そう考えると、ある意味ラッキーだった。もともと我が社は、社員の教育とか資格研修などはわりと熱心なのだが、資格を取ったあとの業務へのフィードバックみたいな部分が弱い。あまり評価されないわけである。ところが、次の案件を私に紹介した上長は、これまで私が資格取得を通じてスキルアップしてきた努力を認めてくれた。素直に嬉しかったと同時に、期待に応えなければと思った。
こうして新年度は、公私にわたり新たな局面で始まった。
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