情報処理技術者試験☆合格への道

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  • ニックネーム:Pman
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     情報処理サービス会社に勤務。主に金融業のソフトウェア開発、システム運用・保守を担当。メインフレームからオープン系まで広く浅く経験。資格取得はライフワークとなりつつある。
    保有資格
    システム監査技術者
    プロジェクトマネージャ
    アプリケーションエンジニア
    テクニカルエンジニア(システム管理)
    ネットワークスペシャリスト
    情報処理技術者(一種、二種)
    電気通信主任技術者(第一種伝送交換)
    工事担任者(デジタル第1種)


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論文講座-12-静と動のハーモニー

 評価ポイントの6つ目「洞察力・行動力」とは、どういうことか。
 洞察力というのは、簡単に言うと、物事を見通す力である。問題の奥底にある原因や人の心理などといったものを見通すことは、決して容易なことではない。リスクという言葉がよく使われるが、リスクとは問題点そのものを指すのではなく、問題の原因になり得る事象を指す。洞察力とは、こうしたリスクを識別する力であったり、物事の本質を見極める力であったりと、幅広い意味をもつ。
 行動力というのは、適切な振る舞いができる力と言える。例えば、政治家はどんなに素晴らしい政策を打ち立てて国民から支持を得たとしても、実現するだけの行動力がなければ意味がない。同じように、情報処理技術者の場合も、システムを知っているだけの生き字引や、指摘・批判するだけの評論家ではなく、積極的に行動できる人物が求められる。静の洞察力、動の行動力とでも言おうか。
 以下に、PM論文例を挙げてみよう。

 システムテストの初日、通信制御プロブラムの一部にバグが発見された。このため私は、共通開発チームに根本的な原因の究明を指示すると共に、単体テスト及び結合テストの実施状況を確認し、品質上の問題がなかったか調査した。一方、システムテスト工程はまだ初日であることから、現時点でスケジュールの変更は必要ないと判断した。

 実務を経験した人であれば、不適切な行動であることに気づくと思う。システムテスト工程は、時にはユーザも参加して業務の流れを確認するなど、重要な工程になることが多い。その初日に障害が起きたのにもかかわらず安易に判断を下すのは、PMとしての洞察力に欠けると指摘されても文句は言えないだろう。では、次のように修正してみよう。

 システムテスト工程の初日、オンライン処理が異常終了した。原因は、通信制御プロブラムのバグである。当工程の最初の5日間は疎通確認を行う計画であり、クリティカルパス上の作業であることから、遅延は回避すべきと私は判断した。そこで、主管の共通開発チームに対して、バグの解消を最優先とし、その後に根本原因を究明するよう指示した。

 このように書けば現実みを帯びてくる。やみくもな行動ではなく、その試験区分における立場・役割にふさわしい行動であることが重要だ。

 次回へつづく。

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