4-1 基本要件の実現性の検討
411 情報システムに関する
基本要件が正確に捉えられている
412 情報システムの目的、期間、コスト等の基本方針が明確である
413 基本要件が前提条件を満たし、実現可能性が検討されている
4-2 開発スケジュールの大枠作成
421 情報システムの基本要件に適合したサブシステムに分割されている
422 サブシステムの
開発優先順位が適切である
423 サブシステムの単位スケジュールが基本方針に沿っている
4-3 システム選定方針の策定
431 システムの機能・構成要件および
予算枠が明確にされている
432 システム選定の調査範囲が明確にされている
4-4 情報システム開発プロジェクト推進体制の策定
441 要員、納期およびコスト等の制約が考慮されている
442 要員数、役割分担および
ユーザ部門の協力等が明確にされている
4-5 システム移行に対する基本方針の明確化
451 システム移行に関わる方針および基本的要件が明確にされている
452 システム移行のための概略の計画が明確にされている
4-6 システム運用と保守に対する基本方針の明確化
461 方針およびスケジュール等の基本的要件が明確にされている
462 障害に対する保守体制、保守内容の基本要件が明確にされている
463 システム運用作業のための方針が明確にされている
4-7 環境整備に対する基本方針の明確化
471 システム大枠の使用期間と使用量の見積りが適切である
4-8 教育・訓練に対する基本方針の明確化
481 教育・訓練の目的および対象範囲等が明確にされている
482 教育体制、設備・環境およびスケジュール等が明確にされている
483 業務とシステムに関する教育スケジュール等が明確にされている
4-9 品質に対する基本方針の明確化
491 システムの品質に対する基本的な要件が明確にされている
492 システムの品質保証体制に対する基本的な要件が明確にされている
493
継続的品質改善対策が考慮されている
4-A システム計画の作成と承認
4A1 標準記述形式に準じてシステム計画書内容が文書化されている
4A2 システム計画が技術、運用および経済性の面で評価をされている
4A3 システム計画書が必要な関係者に配布され、承認が得られている
コメント:
今回の「4.システム計画の立案」は「3.情報システム構想の立案」とならび、システムアナリスト業務の中心となる。立案すると言っても、ただ漠然と計画書を作るのではなく、その準備には相当な時間と労力をかける必要がある。特に、上記4-1から4-4あたりのタスクは極めて重要な要素を含んでいると思われる。まず基本要件が明確でなければ開発が進まないし、仮に進んだとしても結局は使われないシステムになる可能性が高い。サブシステム分割した場合は、開発優先順位をよく考えないといけない。経営戦略上、予算枠は明確にしなければならない。そして、何と言ってもユーザの協力が大切である。極端なことをいうと、ユーザの参画なくしてプロジェクトは成功しないと私は思っている。
4-5以降のタスクも同じで、個々の要素について基本方針をはっきりさせること。ただし、開発、移行、運用、保守、環境、教育などは互いに関連しているうえ、技術やコストなどの制約による影響を受ける場合もある。例えば、適用する技術に制限があるため開発範囲を縮小するとか、段階的な移行を考えたが予算不足なので一括移行するなど、である。
- 関連記事
-
スポンサーサイト