情報処理技術者試験☆合格への道

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     情報処理サービス会社に勤務。主に金融業のソフトウェア開発、システム運用・保守を担当。メインフレームからオープン系まで広く浅く経験。資格取得はライフワークとなりつつある。
    保有資格
    システム監査技術者
    プロジェクトマネージャ
    アプリケーションエンジニア
    テクニカルエンジニア(システム管理)
    ネットワークスペシャリスト
    情報処理技術者(一種、二種)
    電気通信主任技術者(第一種伝送交換)
    工事担任者(デジタル第1種)


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試験免除の有効活用

 受験票が届いた。すぐに開封し、まず目にはいったのが次の2文字である。

    免 除

 試験の監督員が特記事項を記入するための欄が3つあり、その上段に大きな文字で印字されている。本当に大きな文字だったので驚いた。そして、受験番号の下にも「午前試験免除」と印字されていた。私は、この免除という経験がなく、一度やってみたかったので、ようやくそれが実現したわけだ。なにしろ午前免除の場合、当日の朝はゆっくりできる、午前から午後の試験への頭の切り替えをしなくていい、午後に集中できるなど、いろいろなメリットがある。デメリットがあるとすれば、逆に気が緩んでしまうことか。考えてみると今までは、午前試験が終了した時点で「午前はクリアできそうだ、よし!午後も頑張るぞ」という精神的な勢いがついていた。しかし今回はそれが出来ないが、だからといって、免除を使わないのはもったいない。やはり、免除は有効に活用すべきである。
 肝心の勉強のほうは、2本目の下書き論文をノートに写したところ。もう明日から10月であり、本来ならば追い込みの時期にきているはずが、今回はかなりペースが鈍い。昨年までとは違い、絶対に何が何でも受かりたい!という気持ちがあまり無いからか。それならそれで、自分の実力を試してみる、ぐらいの意識でちょうどよいのかもしれない。シスアナの職務は、机上で理解できるほど、単純なものではないと思う。しかし、対策本を読んでいるうち「自分は大した経験はないが、ものの見方や考え方は理解・共感できる」部分もあり、まずまずの成果かと思っている。
 試験日まであと2週間。せめて論文を採点してもらいたいので、これからまた午後1をやるのが賢明だろう。
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深みのある文章を書くために

 苦労してどうにか2本書いてみたが、3本目は書けそうな気がしない。なにしろ“自称”コンサルタントである。コンサルとはそもそも何なのか、よく知らずに書いているのだから、たいしたネタも無いし、書いていることも表面的で深みがまるでない。こんな論文でまともに採点の対象になるのだろうか。と言ってみたところで、何も進展はないので、きょうはとにかく自分の書いた下書き論文を1本だけノートに写す、という作業をやってみた。14年度問2のほうである。
 手書きしているうち、「流れとしては悪くないが、なんとなく決め手に欠けるなあ」と感じた。私はどちらかと言うと、内容よりもテクニックを駆使して無難にまとめるタイプなのだが、シスアナ試験の場合、さすがにそれだけでは通用しない気がした。試験日がだんだん近づいてきたので、残りの日はとにかく何回いや何十回と準備論文の検証をくりかえし、完成度を高めていく必要があるだろう。最近忙しくて、なかなか試験勉強に時間を割けないけれども、自分の書いたものを通勤電車の中で見るぐらいの意欲が大切。さっそく明日からやってみよう。

午後2論文対策(2) 下書き

【平成15年 問3】
 ビジネスの変革のためのITの活用について

1.ビジネスの変革における背景と概要
1-1.私の立場
 私は、情報処理サービス企業J社に勤務するコンサルタントである。J社は、古くから金融業のシステム構築に関するアウトソーシングを展開している。今般、J社の取引先金融機関A行では、業界での競争に勝ち残るために、事業全体を抜本的に見直す方針が打ち出された。A行からJ社に対してはシステム化構想の検討要請があり、私は現行システムを企画した経験を活かし、今回の全体構想の立案にシステムアナリストとして参画した。
1-2.現行ビジネスの状況
 A行は、関東を中心に約200店舗を有する中堅の金融機関である。個人向け住宅ローン事業に強みを持っており、地域に密着した顧客サービスを提供してきた。近年、金利政策等の影響から企業間の競争が激化する中、A行の利益率と顧客満足度は2年連続で低下していた。利益率低下の主な原因は、新規ローン契約数の伸び悩みであった。一方、顧客満足度の低下は、ローン申込から承認までの融資審査の期間が長すぎる、A行ホームページに掲載される情報が古い、などの不満に表れていた。
1-3.システムの全体構想の概要
 現行ビジネスを変革し経営の安定化を図るため、私はA行関係者と協議のうえ、以下の全体構想を立案した。
(1)A行の関連企業である不動産会社B社とタイアップしたビジネスを新たに展開し、販売機会の拡大による顧客の増加により利益率の前年20%増を目指す。
(2)インターネット受付の導入により、融資審査期間を、従来の平均3週間から2週間まで短縮し、顧客満足度を5ポイント上昇させる。
(3)企業ホームページの更新プロセスを見直し、各種データベースに保有する情報の一元化により、顧客サービスの改善を行う。

2.ビジネスの変革のためのITの活用(設問イ)
2-1.ITの活用による貢献
(1)ネットワーク経由による関連企業のデータ活用
 住宅の購入を予定している顧客の大多数は、住宅ローンを利用する。購入物件が決まれば、ローンの申込み金融機関を決める必要がある。不動産会社B社で購入した場合の借入先として、B社の関連会社であるA行のほか、他の民間金融機関、自治体などの選択肢がある。A行としては、自行で新たにローンを組んだ場合の特別優待金利の適用や、手数料割引その他の特典など、顧客獲得のための営業戦略を展開しているが、都市銀行など大手企業に押され気味で、効果は出ていなかった。
 この課題を解決するため、ITを活用した新たなビジネス構想として、企業間ネットワークを構築し、B社の販売情報をA行へ提供する仕組みを私は考案した。現状、B社における住宅の販売計画や販売実績といったデータは、有効に活用されていない。こうしたデータをA行で解析可能とすることで、いつ、どの地域で、何件くらいのローン申込が発生するのか予測でき、経営戦略、財務計画に役立つと考えた。ネットワークには、経済性と安全性を考慮しIP-VPNを採用した。
(2)インターネット受付によるサービスと効率の向上
 A行の住宅ローン受付は、特定の店舗の窓口に限られていた。また、申込から承認までの審査期間が長いとの苦情が多かった。そこで、インターネットを利用した新たな受付窓口を設けることで、顧客とA行双方の利便性を向上する仕組みを私は提案した。顧客にとって主なメリットは「24時間いつでもローン申込可能」「審査待ちの期間短縮」であり、A行にとって主なメリットは「申込データ登録の省力化」「店頭での説明などの顧客対応時間の削減」である。インターネットの活用は、顧客満足度の向上に寄与するだけでなく、A行職員の労力という経営資源の削減にも貢献すると考えた。
(3)ホームページ更新プロセスの見直し
 現状は、A行のホームページ上に住宅ローンの案内を掲載している。当コンテンツを拡張し、上記(2)で述べた受付窓口の設置に加えて、更新プロセスの改善案を私はA行に提示した。具体的には、各店舗が利用するデータベースと、一般の顧客が利用するデータベースから重複する項目を洗い出し、最適化する案である。例えば、融資金利(ローン返済期間に応じた固定金利や変動金利など)の場合、顧客がホームページから参照する金利とA行の店舗で公開される金利を常に一致させる必要がある。こうした情報の一元化により、均質なサービスを顧客に提供できると私は考えた。
2-2.ITの活用における工夫点
 A行の各店舗では、端末からB社の住宅販売情報を取得して、営業活動に利用することになる。そのためには、ITの導入目的を明確にし、店舗職員の理解を得ておくことが特に重要と考えた。そこでIT導入前に、B社とタイアップしたビジネス展開を意識し、企業の枠を超えた情報システムの活用について、私は店舗向けの説明会を開催した。大部分の店舗からはITの活用への理解が得られたが、都心の一部の店舗職員からは、業務量の増加を懸念する声があった。これに対しては、別途、インターネット受付の導入により、店舗の作業負荷を軽減できることを説明し、職員の不安を取り除いた。こうしてA行職員への動機付けを行い、ITの有効活用を促進した。
 また、IT導入後には、住宅販売情報の利用状況、インターネット受付の申込み状況などを定期的に調査し、ITの活用度合いを測定した。その際の工夫として、店舗ごとに測定結果を算出し、活用度が高い店舗を公表することにより他の店舗の活用を促進した。

3.ITの活用についての評価(設問ウ)
 個別のシステム化計画に基づいてJ社による設計・開発を終え、システム稼働開始から6ヵ月経過したところで、以下の指標に対して評価を行った。
(1)利益率
 前年より20%増という目標は未達成であるが、半期の状況としては、ほぼ横ばいであり、利益率の低下は阻止できたと見ている。ローン契約数に関しては若干増えてきている。また、関連企業のデータの利用状況は、店舗によりばらつきはあるものの全体的に上昇傾向にあり、ビジネスの変革が少しずつ進んでいると判断する。当初、業務量の増加を懸念する声もあったが、そうした問題はなく、ITは有効に活用されていると評価する。
(2)顧客満足度
 アンケート調査等により顧客満足度を測定した結果、システム稼働前に比べて5ポイント以上の上昇であり、目標を達成できた。不満の声は激減している。インターネット受付は顧客に好評であり、審査期間の1週間短縮も実現できている。また、ホームページへのアクセス件数がシステム稼働前より1日平均8~10%くらい増加しており、A行への関心が高まったと言える。以上により、ITの活用は効果があったと評価する。
 今後の課題としては、ITの最新動向に目を向け、ビジネスあるいはシステムへの適合性を見極めながら、ITの変化を取り入れていく必要がある。私は、次期システムの構想では、ITの急速な発展や変化に対して柔軟な対応が可能となるように、全体的な観点から分析及び提案を行いたい。

ア: 800字
イ:1600字
ウ: 700字
計:3100字

午後2論文対策(2) 問題

【平成15年 問3】
 ビジネスの変革のためのITの活用について

 近年、インターネットや統合型アプリケーションパッケージ、ブロードバンドネットワークなどITの急速な発展と普及、低価格化によって、ITを活用してビジネスを変革するケースが増えている。例としては、次のようなものがある。
 ・インターネットを活用した、ダイレクト販売による低価格での
  商品提供の実現と新しい顧客層に向けた販売チャネルの拡大
 ・CRMアプリケーションを活用した、販売とサービスのプロセス統合
  による顧客サービスの向上と優良顧客の囲い込み
 ・ブロードバンドネットワークを活用した、サプライヤとの共同開発
  による新製品の市場投入期間の短縮
 ビジネスを変革するこのようなITの活用に当たっては、現行ビジネスの分析、先進事例の調査、実現したいビジネスについての業務要件とシステム機能要件の整理をした上で、システムの全体構想を描くことが重要である。システムの全体構想では、業務プロセスや業務アプリケーション及び情報システム基盤の構想立案を行う。その際、ITを有効に活用していくために、次のようなことを考慮する。
 ・ITの最新動向と自社への適合性
 ・関連システムとの連携方法
 ・現行業務からの移行方法又は現行業務との連携方法
 システムアナリストは、システムの全体構想の中で、ITの活用がビジネスの変革にどのように貢献するのかを具体的に示さなければならない。
 あなたの経験と考えに基づいて、設問ア~ウに従って論述せよ。
設問ア
 あなたが携わったビジネスの変革のためのITの活用について、その背景となった現行ビジネスの状況及びシステムの全体構想の概要を、800字以内で述べよ。
設問イ
 設問アで述べたシステムの全体構想の中で、ビジネスの変革にITの活用がどのように貢献するのか。また、ITを有効に活用していくために、あなたが特に重要と考え工夫した点は何か。それぞれ具体的に述べよ。
設問ウ
 設問イで述べたビジネスを変革するためのITの活用について、あなたはどのように評価しているか、簡潔に述べよ。

Pman's eye
 読んでまず気づいたのは、前回の問題(平成14年 問2 情報システムの全体構想の立案について)と同じ言葉が出てくることである。例えば「ビジネスの変革」「システムの全体構想」・・。シスアナ特有の言語がちりばめられている。前回のPman's eyeで述べたように「~が重要」という文が組み込まれており、ここに出題者の意図が示されている。
 私のようにSE出身(実際は現役のSEなのだが、シスアナ試験を受けるのだから出身と呼ぶことにする)の人間は、ITの活用と聞くと技術の話を得意になってしたくなるものだが、技術論だけではダメなことは言うまでもない。ビジネスの視点から論じなければいけない。ビジネスビジネスとしつこいぐらい問題文と設問に出てくるところに注目しよう。
 もう一つ注目したいのは「工夫」である。私は今まで、AE,SM,PMの論文対策でもっとも苦労したのがこの「工夫した点」を考えることだった。それでもAE,SM,PMは実際の職務を思い浮かべ、十分に考えた末、どうにか工夫ネタを捻出できた。しかし、ANの工夫はかなり難しい。題意に沿って具体的に述べると今度は技術に傾いたりしそうなので、注意が必要だろう。

四次元の世界にいるもう一人の私

 私なりに頑張って書いてみたものの、いいのか悪いのか分からない。良し悪しの判断さえつかないようでは、この先どうにも手の打ちようがない、という気がする。
 論文に限らず、文章というのは、一度書いた後にしばらくそのまま寝かせておき、あとで再び自分の書いたものを読んでみると色々なことが見えてくるものらしい。つまり、時間が立つと、はじめに書いた時の自分とはまた違った第三者としての目で客観的にとらえることができる、ということのようだ。この論理は、ある意味とても興味深い。私という人間はこの世でたった一人だけれども、いまの時間軸とはちがう別の時間軸には別の私がいるという、四次元の世界のような考え方である。
 ちょっと話が脱線してしまったので、元に戻そう。とにかく、少し日にちを置いてから修正すべき点を洗い出し、じっくりと修正してみることにする。まだ1ヶ月あるので、あわてることはない。できればもう1本くらい、別の問題を取り上げて書いてみるのもいいかもしれない。
 気の遠くなるような作業だが、今は我慢するしかない。

午後2論文対策(1) 下書き

【平成14年 問2】
 情報システムの全体構想の立案について

1.情報システム全体構想立案の背景
1-1.私の立場
 私は、情報処理サービス企業J社に勤務するコンサルタントである。J社は、古くから金融業のシステムに関し、企画・設計・開発・運用を一括して受託するアウトソーシングに強みを持っている。今般、J社の取引先金融機関A行では、業界での競争に勝ち残るために、事業全体を抜本的に見直す方針が打ち出された。A行からJ社に対してはシステム化構想の検討要請があり、私は現行システムを企画した経験を生かし、今回の全体構想の立案にシステムアナリストとして参画した。
1-2.経営環境の変化とビジネスの変革
 A行は、関東を中心に約200店舗を有する中堅の金融機関である。近年、政府の規制緩和等による影響から企業間の競争が激化する中、A行の顧客満足度と利益率は2年連続で低下していた。顧客満足度について、従来は、店頭での接客対応への不満などが目立っていたが、最近はインターネットで公開される情報がタイムリーに更新されないなどの不満が多い。利益率の低下については、新規顧客数の伸び悩みが最大の原因であった。こうした現状を踏まえ、私は、以下の点を認識した。
(1)経営環境の変化
 金融業界では、信用・信頼といった企業イメージに加え、情報提供のスピードや有用性を顧客が求めるようになった。顧客ニーズの分析は、A行の経営戦略において重視すべき点であると私は考えた。
(2)ビジネスの変革
 インターネットによる金融ビジネスが世に広まっている中で、A行は立ち後れている。顧客獲得の機会を拡大し利益率を回復するためには、新たなビジネスモデルの構築が急務であると私は認識し、情報システムの全体構想の立案に取り掛かった。

2.私が立案した情報システムの全体構想(設問イ)
2-1.全体構想の基本的観点
 顧客満足度と利益率は、いずれも一朝一夕で向上するものではないとの考えから、中長期的な視点が必要になる。例えば、J社の開発手法はウォーターフォール型が主流であったが、今回の場合は、システム化の効果を測定しながら段階的に構築していくスパイラル型が適している。また、A行として全体最適の視点も必要であり、コストに見合ったビジネスモデルの実現を目指すことになる。私は、以上の基本的観点をA行側に示し、経営層による承認を得た後、全体構想の具体化に着手した。
2-2.特に重要と考えたシステム化方針
(1)システム間連携の整備
 A行のシステム構成は、基幹業務システム、顧客情報システム、経理システムなどの汎用系と、不特定多数のユーザ向けWebシステムのようなオープン系に分かれる。しかし、これらに共通の情報、例えば、融資金利や財務諸表データなどを個々に保有しているため、システム間の不整合が起きている。この点を改善して顧客の利便性を高めるには、システムアーキテクチャの方針として、汎用系とオープン系との連携機能を整備することが重要である。その際に、情報漏えい等のリスク対策を加味した費用対効果も考慮する必要があろう。
(2)強みを生かした業務のシステム化
 A行側で調査したSWOT分析によると、A行の強みは、地域に密着した不動産情報を豊富に有している点であった。一方、A行の弱みは、IT全般に関わる人材整備が遅れている点であった(この点は2-3で述べる)。私自身、過去に経験した住宅ローン情報システムの構築によって、A行の強みを認識している。この強みを活用し、不動産分野とタイアップしたローン業務のシステム化を優先的に取り組むべきと考えた。
(3)システム化の評価とそのフィードバック
 2-1で触れたスパイラル型の開発では、カットオーバーの都度、様々な角度からシステム化計画の評価を行う構想とした。具体的には、アンケートによる顧客満足度や顧客ニーズの変化の調査、A行内部のビジネスモデル改革による利益率や業務効率化の調査、および、これらを総合的に分析した結果をもとに、システム化計画の達成度を定量的に測定する。さらに、その結果を次期リリースに向けて確実にフィードバックできるような組織体制を作り上げていくことが重要となる。
2-3.ITの変化を取り入れるための工夫
 システム化方針に盛り込んだ工夫を以下に述べる。
(1)人材育成計画との関連づけ
 A行には、ITに関わる人材育成プランがもともと存在していたが、有効に機能しているとは言い難い状況であった。私は、ITの変化に対し柔軟に対応できる人材の育成が不可欠であると考え、今回の各システム化方針を人材育成計画と結びつけた。例えば、システム間連携を行うには、汎用系とオープン系の両方の知識を習得すること、システム化の評価を行うには、標準的かつ適切な分析手法を適用できること、という具合である。
(2)最新動向のチェック機構
 技術の変化は激しいので、効率的にシステム化を進める必要がある。このため、私は、最新の技術動向を少人数で専門的にチェックする機構を設け、常にそこからA行内部に情報を発信する仕組みを考案した。これにより、ITの変化を確実に取り込めるだけでなく、A行内部の技術レベルが統一されるように工夫した。

3.評価(設問ウ)
 以上に述べた全体構想の下で、個々のシステム化計画およびJ社による設計・開発を終え、現在、第一段階のシステム構築が完了したところである。評価指標となる顧客満足度や利益率について、今のところ具体的な数値は得られていないが、A行経営層をはじめとする関係者からは概ね良い評価を頂いている。システム間連携の整備により、必要な時に必要な情報が得られるなど顧客の利便性が向上したことは、今後のビジネス展開において期待が持てるとの声があった。また、ローン業務のシステム化により、A行の重要な経営資源である不動産情報が有効活用できている。こうした点から、私が立案した情報システムの全体構想により、一定の成果を得ることができたと評価している。
 一方、今後の課題として、ITの変化を取り入れる仕組みの見直しが挙げられる。システム化方針に盛り込んだチェック機構が、当初の想定通りに機能しなかったからである。チェック要員は技術情報を発信するだけの作業者になってしまい、変化に対応できているか否かの確認行為が行われなかった。このため、再度、チェック機構の目的と役割を整理する必要がある。今後は、技術的な側面だけでなく、動機付けなどの人的な側面からも十分に検討し、ビジネスの変革を常に認識しながら、全体構想の実効性を高めていきたい。

ア: 800字
イ:1500字
ウ: 600字
計:2900字

午後2論文対策(1) 問題

 本日から、論文対策をアップしていくことにする。1回目は、システム化構想をテーマとしたオーソドックスな問題を取り上げる。システムアナリスト以外の論文試験にも応用できるように、私の持っているノウハウを出していくつもりである。
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【平成14年 問2】
 情報システムの全体構想の立案について

 グローバルな競争に勝ち残るための事業の再構築、経営資源の最適配置のための企業統治の強化、ビジネスチャンス追求のための新しいビジネスモデルの構築など、多くの企業でビジネスの大きな変革が起こっている。このビジネスの変革に柔軟に対応できるシステム化計画が求められているが、個々のシステム化計画で個別に対応することは、全体的な観点では効率の低下を招いたり、コスト増になったりすることが多い。したがって、ビジネスの変革の方向を的確にとらえ、中長期的かつ全体最適の視点から情報システムの企画・設計・開発・運用に関する全体構想を描き、この全体構想の下で、個々のシステム化計画を立案することが重要になる。
 情報システムの全体構想では、例えば、次のようなシステム化の方針が明確にされなければならない。
 ・オフィスシステムやネットワークなどのシステム基盤の整備方針
 ・集中システムや分散システムなどのシステムアーキテクチャの方針
 ・パッケージソフトウェア利用や独自開発などの開発・導入方針
 ・ASP (Application Service Provider)などの外部リソースの活用方針
 企業が直面する経営環境の変化の中で、システムアナリストは、システムをビジネスの変革に柔軟に適応させ、ITの革新的な変化を取り入れるための様々な工夫をシステム化方針に盛り込んで、情報システムの全体構想を立案しなければならない。
 あなたの経験と考えに基づいて、設問ア~ウに従って論述せよ。
設問ア
 あなたが参画した情報システムの全体構想の立案時に、経営環境の変化とビジネスの変革をどのように認識したか、その概要を800字以内で述べよ。
設問イ
 設問アで述べたビジネスの変革の中で立案した情報システムの全体構想について、あなたが特に重要と考えたシステム化方針を中心に具体的に述べよ。
設問ウ
 設問イで述べた情報システムの全体構想について、あなたはどのように評価しているか、簡潔に述べよ。

Pman's eye
 色つきの箇所は、私が注目したところである。ここをしっかり書かないと、採点者への印象・アピール性は薄くなると考えられる。また、重要というのをわざわざ色をつけているのは、理由がある。論文問題では、~が重要である、~が必要である、~が大切である、という文の締めくくりが出てくる。これらの前に書かれている「~」の部分は、出題者がもっとも強く主張している部分なので、ここにポイントを置いて論述するのがいい。「重要」「必要」「大切」が出てきたら、まずその文にアンダーラインを引こう。
 さて、読んではみたものの、なかなかピンとくるネタが思い浮かばない。少しずつ書き進めながら考えてみたい。

過去問題の傾向から考える2

 午後2問題については「過去問題の傾向から考える(7/18記事)」で少し触れた。きょうはその続きとして、前回の平成11年~13年の"お題"にさらに4年分の"お題"を追加し、過去7年分を並べて俯瞰してみたい。ちなみに昨年(平成17年度)の問題と解答例は、すべての区分について、試験センターHPから入手できる。

 H11.問1 情報システム部門の役割の見直しについて
 H11.問2 ERPパッケージの導入計画の策定について
 H11.問3 システム開発における新技術の導入検討について
 H12.問1 インターネットをビジネスに活用する情報戦略について
 H12.問2 情報を共有し活用するシステムの計画策定について
 H12.問3 情報システムのパイロット開発・導入について
 H13.問1 情報戦略の策定について
 H13.問2 インターネットを活用した情報システムの計画策定について
 H13.問3 業務プロセスの再設計について

 H14.問1 ビジネススピードの向上を目指すIT戦略の立案について
 H14.問2 情報システムの全体構想の立案について
 H14.問3 統合型業務パッケージの導入計画立案について
 H15.問1 新規ビジネス立上げに必要な情報システム投資計画の策定について
 H15.問2 企業の枠を超えた業務プロセスの統合について
 H15.問3 ビジネスの変革のためのITの活用について
 H16.問1 業務評価指標を総合的に取り扱うシステムの立案について
 H16.問2 国内外でビジネスを展開する企業における情報システムの統制について
 H16.問3 部門間にまたがる業務プロセスの“あるべき姿”に基づいた改革の立案について
 H17.問1 情報システム部門の役割の変化に対応した人材の確保・育成計画について
 H17.問2 IT基盤の整備計画について
 H17.問3 中期経営計画の変更に対応した情報システム計画の見直しについて

 これだけ並ぶと、アナリストって凄い仕事なのだと思う。タイトルだけ見ると、例えばH11.問1とH17.問1に「情報システム部門の役割」があるように、過去に出題されたテーマと似ているものが再び出てくる場合がある。ただし問題文を読むと、出題者の意図するところが微妙に異なっているようで、やはりタイトルだけでは判断できない。「業務評価指標」などという受験者を驚かすような言葉が出てきた平成16年あたりから難易度が上がっており、非常に凝った問題というか、相当の経験がなければ書けない問題になってきている。ANに限ったことではないが、論文試験で言えることは、2度と同じ問題は出ないので、過去問題に沿って書いた準備論文をいかに本番でアレンジできるかが重要なポイントである。

 では、アレンジしやすい問題とは、どういうものだろうか。考えた末、私は次の2問を挙げてみた。
  H14.問2 情報システムの全体構想の立案について
  H15.問3 ビジネスの変革のためのITの活用について

 シスアナ経験が豊富にあれば、いろいろ選択の幅はあるだろう。しかし、私のような素人の場合、こうした一般的なテーマ、つぶしの効くテーマがアレンジしやすく、書きやすいと思われる。
 まずは、書いてみることだ。書かないことには始まらない。ブログの中であれこれ考えていてもあまり進展は無い。傾向分析は対策本の著者に任せておけばいいのだ。とにかく書いてみよう。

がんばれ!アプリケーションエンジニア

 当ブログのサイドメニューに貼り付けているアンケート「今あなたが目標とする試験」は、掲載からちょうど半年を経過した。せっかくなので、ここまでの集計結果を振り返ってみたい。
【投票数の多い順】
  基本情報技術者(FE) ----- 37票
  ソフトウェア開発技術者(SW) ----- 35票
  プロジェクトマネージャ(PM) ----- 33票
  テクニカルエンジニア(システム管理)(SM) ----- 32票
  テクニカルエンジニア(データベース)(DB) ----- 25票
  システム監査技術者(AU) ----- 20票
  テクニカルエンジニア(情報セキュリティ)(SV) ----- 20票
  初級システムアドミニストレータ(AD) ----- 19票
  システムアナリスト(AN) ----- 17票
  テクニカルエンジニア(ネットワーク)(NW) ----- 15票
  情報セキュリティアドミニストレータ(SU) ----- 14票
  上級システムアドミニストレータ(SD) ----- 11票
  テクニカルエンジニア(エンベデッド)(ES) ----- 11票
  アプリケーションエンジニア(AE) ----- 10票

 FE,SWはポピュラーな試験なので、これは自然な結果だと思われる。また、PM,SMは私の個人的な受験対策を含めた情報をブログに載せているため、これらの試験を狙っている人や興味ある人の回答が反映されていると考えられる。対照的に、AE,SD,ESといった試験は少なかった。特に、AEが何故こんなに少ないのか。
 AEといえば、情報システム開発において中核となる存在である。要求定義、外部設計といった上流工程から、テスト計画に至る開発作業全般について、自ら遂行しつつチームメンバーを牽引していくリーダー的な立場である。私は数々の開発に携わってきた経験から、プロジェクトの成否はリーダーの手腕にかかっていると断言する。これほど重要なポジションを目指す人間が減っていくのは、IT業界にとって危惧すべきことだと私は思う。と言いつつ、このアンケートは「通りすがりの人が残していった足跡」ぐらいの意味しかない気もするので、参考程度にしておこう。
 これからも、どんどん足跡をつけてほしい。特に、アプリケーションエンジニアの逆襲を期待する。

金融業界に広がった手数料0円の影響

 三菱東京UFJ銀行など大手行の間で、利用者が現金を引き出す際に手数料を払わなくてすむ現金自動預払機(ATM)を運営している東京スター銀行との契約を解除する動きが出てきた。利用者手数料を取らないATMが人気を集めれば、大手行側が東京スター銀に支払う手数料が増え、コスト増につながるとの懸念が強まったため。三菱東京UFJ銀のほか大手行や地銀も契約見直しを検討している。
【共同通信社:2006年09月02日】

 昨日、道を歩いていて、手数料なし!と宣伝されている東京スター銀行のATMをちょうど見かけたので、このニュースが気になった。利用者には、たった105円の手数料など気にしない人もいれば、絶対に手数料を払いたくないという人もいる。私はどちらかと言えば後者に近いが、手数料がかかる時間帯や休日にどうしても現金が必要になるときや、自分の取引先銀行のATMが近くにないときは、やむを得ず105円を払ってお金を引き出すこともある。それを思うと、手数料ゼロというのは、利用者にとって非常にありがたい仕組みにちがいない。
 しかし、ATM手数料は、金融機関にとって重要な資金である。その資金源が減ることになれば、企業経営にかかわる様々な影響が出てくることは十分に考えられる。東京スター銀行は“ファイナンシャル・フリーダム”と称して「お客様をお金の心配から解放する」という方針を打ち出しているが、何でも無料にすればいいというものでもないと思う。特に金融業というのは公共性の高い業界なので、あまりにも突出した事業を行う会社が出てくると、今回のニュースのような動きになってしまうと考えられる。「出る杭は打たれる」のである。
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