情報処理技術者試験☆合格への道

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     情報処理サービス会社に勤務。主に金融業のソフトウェア開発、システム運用・保守を担当。メインフレームからオープン系まで広く浅く経験。資格取得はライフワークとなりつつある。
    保有資格
    システム監査技術者
    プロジェクトマネージャ
    アプリケーションエンジニア
    テクニカルエンジニア(システム管理)
    ネットワークスペシャリスト
    情報処理技術者(一種、二種)
    電気通信主任技術者(第一種伝送交換)
    工事担任者(デジタル第1種)


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論文講座-20-最終回 合否の分かれ目は?

 まだ言い足りないことがたくさんある気がしている。でも、講座と呼ぶからには最後のまとめをして、締めくくらなければならない。きょうは最終回として、私の思うことを述べてみたい。次の数字は、平成19年度の論文試験における午後2のスコア分布(ランク別の人数)である。

  AN  A:398 B:541 C:177 D:102 計:1,218
  AU  A:397 B:390 C:180 D: 93  計:1,060
  PM  A:916 B:668 C:230 D:161 計:1,975
  AE  A:785 B:681 C:287 D:473 計:2,226
  SD  A:221 B:146 C: 46  D: 71  計:484
  SM  A:331 B:291 C: 86  D:129 計:837

 たしか以前の記事に、通常はBが最も多いなどと書いたりしていたが、必ずしもそうでなくなったことがわかる。昨年は、アナリスト(AN)を除いた残り5つの区分において、Aが最も多かったのである。この数字を見て、あなたはどのように感じるだろうか。
 受験者のレベルが年々高くなれば、Aが増えて合格率が上がっていくのだろうが、昨年の結果を見るかぎり、もしや評価基準が少し甘くなっているのではないかと思えてくる。こうした状況からみて、大きな失敗さえしなければ、かなりの確率でAランクを獲得できると考えられる。

 これまで様々な角度から述べてきたが、ややテクニック寄りというか方法論に傾倒しすぎたかと思っている。テクニックも必要だが、それだけで簡単に書き上げた文章は恐らくBランク止まりだろう。自分の書いた論文を読んで採点する相手がいることを忘れてはならない。もし私が採点者だとしたら、少しくらい文が下手であっても、題意を汲み取って素直に丹念に書いてある人を評価するだろう。現場の泥臭い話であっても、論理的な主張の裏付けになっていれば、それは採点者の心の琴線に触れるだろう。つまり、論文試験によって採点者との意思疎通ができれば、合格である。

 皆さんの健闘を祈って、当講座を終了とします。
 がんばってください。

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論文講座-19-直前1週間でやること

 きちんと論文対策をやるような人は、当然のことながら合格を目指しているものと思う。この記事を書いている今は春の試験が目前に迫っていて、最後の追い込みにはいっている人も多いだろう。その一方で、思いどおりに勉強が進まず、焦ったり困ったり悩んだりもがき苦しんだりしている人もいると思う。むしろ後者のほうが多いかもしれない。では、試験の直前はいったい何をやればいいのだろうか。これは人それぞれの事情があるので一概には言えないが、考えられる対策をいくつか挙げておく。

1.受ける試験区分の論文になっているか確認する
 これができていないと、どんな名文を書いてもだめである。例えば、システム管理の論文なのに開発者の視点で書いてしまう、システム監査の論文なのに監査基準に反する内容を書いてしまう、などというのは論外だ。そんなこと当たり前と思っていても、自分の書いた準備論文をもう一度よく読むと、意外な穴があるかもしれない。自分の立場を再認識すること。

2.論述する項目を体系的に整理しておく
 特にむずかしいことを言っているのではなく、論点を箇条書きにでもしてみよう、という意味である。用意する項目数が多いに越したことはないが、個々のトピックについて十分な説明ができれば、数はさほど気にする必要はない。箇条書きにすると全体が見えるので、試験当日に見るメモとしても有効に使えるだろう。

3.テンプレートの記述内容を確認する
 試験のときは、問題を解く前に、論述の対象となるシステムやプロジェクトの概要について15項目ほどの質問に答えることになっている。テンプレートと呼ばれるもので、市販の過去問題集などに見本が掲載されているはずだ。これは、きちんと書かなければいけない。すばやく記入できるように準備しておき、論文との矛盾がないようにチェックすること。

4.再度、過去の問題に目を通しておく
 論文試験というのは、どうしても書くほうばかり気になってしまうが、じつは読むほうも大切である。題意を正確に読み取らないと、望ましい解答が書けないからである。試験直前には、過去の午後2問題をいくつか選んで読み、実戦イメージをつかんでおくこと。

5.自分の解答ペース=時間配分を確認する
 対策本などには、標準的な時間配分について記載されていたりする。それはそれで参考にはなるが、結局は自分で決めるべきだろう。ちなみに私の場合、以下のような配分を事前に決め、本番でもこのペースをほぼ守っている。
  読解及び設計 14:10~14:25(15分)
  設問アの記述 14:25~14:50(25分)
  設問イの記述 14:50~15:50(60分)※監査のみ14:50~15:35(45分)
  設問ウの記述 15:50~16:10(20分)※監査のみ15:35~16:10(35分)
 本当は論文設計にもっと時間をかけるべきかもしれないが、実際に書くための時間がたくさん欲しいので、さっさと書き始める場合が多い。また、最後の見直しは今までやったことがない。やりたくても時間がなくてできないのだが、仮にまずい所があったとしても手書きの修正は難しいので、見直しは行わないことにしている。

 次回へつづく。

論文講座-18-ろんぶん七変化

 与えられたテーマに対して臨機応変に対処できれば何も困ることはないのだが、本番でそれを実行するのは、決して容易なことではない。私の場合もいろいろ経験してきたが、何回受験してもやはり難しいと思う。しかし、難しいけれども、不可能なことではない。以下に例をあげて考えてみたい。

SM合格時の再現論文から抜粋)
 パッチ対象のデータ件数が大きいほど、今回のような障害発生による影響も大きくなる。そこで、今までは作業結果をDBダンプリストの取得による目視確認としていたが、検証ツールによる自動確認に変更することを考案した。ツールは表計算ソフトのマクロ機能を利用したものであり、確認作業の省力化が期待できる。

 どのようにして改良・改善するのかを述べるだけなら、これでもいい。ところが、最近の出題はいろいろな要件を含むことが多い。ただ単に方法や手段を述べるだけでなく、もう少し踏み込んだ論述が要求される。仮に、改善策を実施するにあたっての「制約」を求められたとしたら、次のような展開になるだろうか。

 パッチ対象のデータ件数が大きいほど、障害が発生した場合の影響も大きくなる。このため私は、DBダンプリストの目視確認を、検証ツールによる自動確認へ変更することにした。ただし、パッチ作業などの例外運用として使える予算には制約があるため、ツールによるチェック機能は優先度の高いものだけに限定した。

 あるいは「問題点」を求められた場合は、次のように書ける。

 パッチ対象のデータ件数が大きいほど、障害が発生した場合の影響も大きくなる。そこで、DBダンプリストの目視確認を、検証ツールによる自動確認へ変更することにした。しかし、ツールの入力となるチェック用データを作成するための作業負荷が大きいと予想され、この問題を解決しなければならないと私は考えた。

 以上3とおりの内容を1つに集約することも可能だし、1つ1つをさらに膨らませることも可能である。つまり、論文というのは書き方一つで自由自在にアレンジできるのだ。本番でそれを実行するためには、手持ちのカードを充実させ、いろいろなカードを場に応じて使い分けられる訓練をしておくべきだろう。

 次回へつづく。

論文講座-17-準備論文からの展開

 ようやく書き上げた準備論文。しかし、必死にこれを暗記するのは、あまりおすすめしない。暗記するほど読んだり書いたりしていいのは、せいぜい設問アの前半ぐらいだろう。この部分は、論述の対象となるシステムやプロジェクトの概要を述べればいいのだから、目をつぶっても書けるぐらいに準備しておきたい。出だしがスムーズにいけば、以降への弾みがつく。
 設問アの後半および設問イになると、準備していた論文をそのまま使えない場合が多い。例えば、発生したシステム障害の「事象」を書いて準備していたところ、本番では障害発生による「影響」まで問われた、などというケースが想定される。この場合でも、まず障害の事象を書いたあとに影響を書くという流れにすれば問題はない。以下の例で考えてみよう。

 経理システムの夜間バッチ処理で異常終了が発生した。当処理は、勘定系システムから提供される入力データをもとに統計帳票を出力する月次処理である。システム稼動後、初めて走行した処理であったが、入力データの必須項目に値が設定されていなかったことにより、業務プログラムでエラーが発生したという事象であった。

 これでは影響がわからない。そこで、このあとに次の内容を続けて書いてみる。

 月次帳票は、A社にとって経営上の意思決定を行うための重要な情報源となる。こうした帳票を毎月定められた日に納品することは、A社と取り決めたサービスレベルの一つでもある。したがって、異常終了によりバッチ処理が停止したため帳票が出力されなかったり、対応後の再処理により納品が遅れたりすると、A社からの信頼を失うことになりかねない。

 このように展開できれば、設問に対して忠実な論文になる。
 準備論文はあくまでも準備にすぎない。試験では「その先の一歩」が要求されるものと覚悟し、臨機応変に対応しよう。

 次回へつづく。

論文講座-16-習うより慣れよ

 論文試験の時間は120分、設問アを800字以内、イ・ウを合わせて1600字以上の字数という条件がある。このため、仮に2400字の論文を書く場合、単純に計算して2400÷120=20(字/分)つまり3秒間で1文字のペースで書く必要がある。問題文を読んだり段落設計をしたりする時間を差し引くと、理想的には3000字を100分で書くとして3000÷100=30(字/分)つまり2秒間で1文字というペースになる。何も考えずに、ひたすら手を動かし続ければどうにか書ける。しかし、実際の試験で考えずに書くなんてことは、ありえない。考えながら、なおかつ書き続けなければならないのだ。これは、経験した人なら分かると思うが、想像以上に過酷な作業と言わざるを得ない。
 したがって、手書きの練習は是非ともやってほしい。最初はパソコンを使ったほうが構成の組み替えや内容の修正がしやすいのだが、それで終わりにせず、一度は本番を意識して紙に書いてみる。すると、思わぬことを発見する場合がある。時間が足りない、漢字が書けない、手が疲れる・・など。結局のところ、手書きに慣れるしかない。
 少し話は変わるが、論文試験を手書き形式で行うことに疑問の声があるらしい。今どき業務で、これだけの文章をパソコンも使わずに手で書くような作業はしない・・つまり非現実的なのだという。これはもっともな話である。実務では、ワープロソフトを使って良い文書を作れるほうが、ずっと役に立つだろう。しかし、やはり試験では、手書きのほうがいいと私は思う。受験する側にとって相当の負担になることは確かだが、読み手に対してより深い印象を与えたり主張を伝えたりするには、手書きがもっとも有効なのである。採点する側の苦労もあるだろうが、手書きの文字には人格が滲み出るので、パソコンの無機質な文字を読むのとはまた違った目で、総合的な評価ができるのではないか。
 私は初めて論文試験を受けたとき、これは大変な試験だと思った。考えながら書き続けるという荒業を、自分ができるとは思えなかった。けれども、何度も練習を重ねていくうちに、できるようになった。以下に、練習のコツを挙げておく。

 ・いきなり手書きしない。内容が固まってから手書き練習にはいること。
 ・時間を計って練習する。最初は120分にこだわる必要はない。
 ・ノートでもいいが、なるべく原稿用紙(横書き)を使う。
 ・全体に、漢字より平仮名を少し小さめに書くと、読みやすくなる。
 ・消しゴムはなるべく使わないように、集中して書く。
 ・書いている途中で内容の不備に気づいたら、即興で修正してみる。
   →こうした状況は本番でも起こり得るので、効果的な訓練になる。
 ・時間があまり無い場合は、設問アだけ練習してもいい。
   →特にアの前半は、テーマによって大きく変わることはないため。
 ・ひととおり書いたあと、重要な部分だけ抜き出してもう一度書く。

 次回へつづく。

論文講座-15-推敲を重ねる

 しばらくの間さぼっていたが、ここでまた少し書いておこう。
 論文の準備は、ある程度まとまった時間が必要なので、平素忙しく働いている人は休日をうまく利用するといいだろう。私の場合、だいたい土日で集中的に論文の下書きをしておき、平日の通勤途中に論文の見直しや推敲、午後1の演習をやるというパターンが多い。とにかく時間を有効に使わないと、あっという間に月日が過ぎ去ってしまい、気がついたら試験日がすぐ目の前に迫っていた、なんていうことになる。そうならないためにも、先の見通しを立てて準備しておきたい。
 推敲とは、文章を十分に吟味して練りなおすことである。これは、私の経験上、論文対策ではとても大切なことだと考えられる。極端な言い方をすると、準備論文を書いただけでは対策にならない。書いたものをよく読んで、不足はないか、修正すべき点はないか、あるとすればどのように追加・修正するか、そうしたことを十分に検証するのが論文対策である。検証のポイントは、これまで本講座で述べてきた8つの観点ということになる。
 我々の日常を省みてもわかるが、他人に読んでもらうために書いた文章を少なくとも一度は読みかえし、手直しするだろう。大切なビジネス文書であれば、何度も見直しするだろう。それと同じことだ。
 参考として、私の推敲手順の一例を以下に示す。

 1. 土曜に、準備論文のテーマ選定、構成作り・章立てを行う。
 2. 日曜に、論文の下書きをパソコンで行い、印刷する。
 3. 平日に、電車で、印刷したものを読み、手書きで推敲していく。
 4. 平日に、帰宅後、時間があれば、推敲した内容で電子文書を更新する。
 5. 休日に、推敲後の論文を印刷し、それを見ながら手書きする。

 要は、生活のリズムに合わせて自分流のやり方を確立することが大切である。はじめの文章はボロボロの穴だらけでも、やり方次第でだんだんと良くなっていく。文章が成長していくプロセスは、心地よいものだと思う。

 次回へつづく。

論文講座-14-トライ&エラー

 評価ポイントの8つ目「表現力・文章作成能力」とは、どういうことか。
 これまで様々なポイントについて論じてきた。そして、この8つ目がいよいよ最後となる。ただし、文章作成能力に関しては、当講座の最初のほうで既に述べている。論文試験では、内容だけでなく、文章の形式・構成も重要なポイントになると考えたほうがいい。
 表現力については、文章を書き始めると悩む人が多いのではないか。私もその一人で、準備論文を書いているとき、もっとうまい表現はないものかと思い、書いては消し、消しては書いてのくり返し。どんなふうに書いてもしっくりとくる表現が見つからず、もがき苦しむ羽目になる。こういう時は、そこで止まらずに、とりあえず思いつくまま書き進めていったほうがよい。最後まで書き上げたあとで読み返してみると、もっといい表現がひらめいたりするものだ。表現力は、一朝一夕に向上するのでなく、長い月日をかけてトライ&エラー即ち試行錯誤をくり返すうちに少しずつ向上するものだと思う。

 ここで、今まで述べた評価ポイントを振り返ってみよう。
  1.設問で要求した項目の充足度
  2.論述の具体性
  3.記述内容の妥当性
  4.論理の一貫性
  5.見識に基づく主張
  6.洞察力・行動力
  7.独創性・先見性
  8.表現力・文章作成能力

 論文を書くうえで最も重視すべき項目は1~3である。この3つを満たさないと、Bランク以上を取るのは難しいと考えられる。1~3に加えて4~8をバランスよく満たすことができれば、Aランクを獲得できるだろう。

 次回へつづく。

論文講座-13-工夫した点を書く

 評価ポイントの7つ目「独創性・先見性」とは、どういうことか。
 独創性というのは、他人の真似ではなく、自ら考えて何かを生み出すことだと私は思っている。もとから存在するものと同じようにすれば問題ないだろうと考える人は案外多く、特に日本人はこの傾向が強い。しかし、世の中は時々刻々と変化していくので、いつも同じで良いということは通常あり得ない。状況に応じて、独創的で柔軟な発想を持つことが必要だ。一方、先見性というのは、将来を見抜くことである。ある時期さえ乗り越えればいいのではなく、今後についても視野に入れたうえで、今どうすべきかを考える必要がある。

 論文で独創性をアピールするのは「あなたが工夫した点」である。工夫とは、独自に良い方法を考えて行動したプロセスを指す。私がよく悩むのは、こんな論述が果たして工夫と言えるのだろうか?ということ。この悩みを解決するには、テクニックが必要である。具体的には、次のような論法を用いるといい。

   通常は、○○○である。しかし、今回は△△△のため、
   ×××によって□□□ができるように工夫した。
例文:
 通常は、定められた保存期間が過ぎるとデータを削除している。しかし今回は、三段階に分けて移行するため、保存期間の延長によってデータ破壊等のリスクを低減できるように工夫した。

 要するに、いつもとは異なる状況を説明し、だから私はこうした・・という展開にする。上の例文は、ありきたりな内容であるが、意外に見落としがちな盲点に触れていると思う。また、リスクを低減という一言で、先見性もさりげなくアピールしている。

 次回へつづく。

論文講座-12-静と動のハーモニー

 評価ポイントの6つ目「洞察力・行動力」とは、どういうことか。
 洞察力というのは、簡単に言うと、物事を見通す力である。問題の奥底にある原因や人の心理などといったものを見通すことは、決して容易なことではない。リスクという言葉がよく使われるが、リスクとは問題点そのものを指すのではなく、問題の原因になり得る事象を指す。洞察力とは、こうしたリスクを識別する力であったり、物事の本質を見極める力であったりと、幅広い意味をもつ。
 行動力というのは、適切な振る舞いができる力と言える。例えば、政治家はどんなに素晴らしい政策を打ち立てて国民から支持を得たとしても、実現するだけの行動力がなければ意味がない。同じように、情報処理技術者の場合も、システムを知っているだけの生き字引や、指摘・批判するだけの評論家ではなく、積極的に行動できる人物が求められる。静の洞察力、動の行動力とでも言おうか。
 以下に、PM論文例を挙げてみよう。

 システムテストの初日、通信制御プロブラムの一部にバグが発見された。このため私は、共通開発チームに根本的な原因の究明を指示すると共に、単体テスト及び結合テストの実施状況を確認し、品質上の問題がなかったか調査した。一方、システムテスト工程はまだ初日であることから、現時点でスケジュールの変更は必要ないと判断した。

 実務を経験した人であれば、不適切な行動であることに気づくと思う。システムテスト工程は、時にはユーザも参加して業務の流れを確認するなど、重要な工程になることが多い。その初日に障害が起きたのにもかかわらず安易に判断を下すのは、PMとしての洞察力に欠けると指摘されても文句は言えないだろう。では、次のように修正してみよう。

 システムテスト工程の初日、オンライン処理が異常終了した。原因は、通信制御プロブラムのバグである。当工程の最初の5日間は疎通確認を行う計画であり、クリティカルパス上の作業であることから、遅延は回避すべきと私は判断した。そこで、主管の共通開発チームに対して、バグの解消を最優先とし、その後に根本原因を究明するよう指示した。

 このように書けば現実みを帯びてくる。やみくもな行動ではなく、その試験区分における立場・役割にふさわしい行動であることが重要だ。

 次回へつづく。

論文講座-11-あなたが主役

 評価ポイントの5つ目「見識に基づく主張」とは、どういうことか。
 まず、受験するからには、その試験区分についての十分な見識を持っている必要がある。知識や技能に加えて経験があれば、少なくとも論文試験にチャレンジする権利はあると思っていい。しかし、物事を知っていることと、実際に論文を書けることはちがう。午前から午後1までは知識レベルの評価が中心となるのに対し、午後2は思考レベルの評価も加味される。つまり、午後2の論文試験では、ただ単に知っていること、見たこと、聞いたこと、やったことを書き並べるだけでなく、自分なりの主体的な考えを述べる必要がある。

   あなたの経験と考えに基づいて、設問ア~ウに従って論述せよ。

 これは、問題文の最後で決まり文句のように出てくる一文である。ほとんどの論文問題が、この文言でほぼ統一されている。さらに設問ア~ウを読むと、何回も出てくる言葉がある。

   あなたが携わった情報システムの概要を・・・
   あなたはどのように検討し、・・・
   あなたが個別に工夫した点を含めて・・・
   あなたはどのように評価しているか・・・

 採点者は、マス目に書かれている文章を評価するのではなく、この世にたった一人しかいない「あなた」を評価するのである。きちんと自己主張のできる人物かどうかを判断するのである。
 主張といっても、風変わりで奇をてらったものでなく、じつに当たり前のことのほうが無難である。当たり前のことであっても事実や根拠に基づいた主張であれば説得力があり、確実に評価は上がるだろう。主張をうまく述べるには、論文対策を進めるときに、主要テーマに対する決め台詞を用意しておくといい。本番でこんなテーマが出題されたらここを必ず述べよう!と決めてシミュレーションしておく。そうすることで、単なる業務報告書のような文章ではなく、あなた自身の論文が自信をもって書けるようになると思う。

 次回へつづく。

論文講座-10-方針を決める

 評価ポイントの4つ目「論理の一貫性」とは、どういうことか。
 論文というからには、論理的に書く必要がある。例えば大学などでは必ず卒論というものがあり、その評価の基準は学校によってまちまちだろうが、きちんとした論理で書かなければ論文として認めてもらえないことは明らかだろう。だが、卒業論文の場合は通常、長い期間の研究を行いつつ十分な時間をかけて作成するので、論理的な文章に仕上げることは可能である。これに対し、情報処理試験の論文は、わずか120分という限られた時間しか与えられないので、初めての人にとっては、ただ書くだけでも相当ハードな作業になる。まして筋の通った論述をするなど、容易なことではない。

 一貫性とは、初めから終わりまで矛盾がないことを指す。例えば、設問アで「システム運用業務の効率を向上させるには、信頼性のある運用管理ツールの導入が不可欠である」と述べているのに、設問イで「運用管理ツールを使用した場合の効果が期待できないため、ツールの導入は行わないことにした」などと書いたらアウトである。こんなチョンボをするわけがないと思っていても、自分では気付かない部分に矛盾が生じることは意外にあるものだ。

 こういったミスを防ぐには、はじめに論文設計をしっかりと行い、それぞれの章や段落のあいだに不整合が発生しないかを事前にチェックするといい。もし不整合があったら、どこをどう直すべきか考えてみる。論文を書いたあとに修正することは難しいので、書く前に全体の方針を定め、その方針がぶれないよう慎重に書かなければならない。
 また、一貫性を保つために、同じ意味合いの言葉や文を随所に散りばめていくのもいい。ただし、あまりにも多く入れると逆効果である。

 次回へつづく。

論文講座-09-素直な気持ちで

 評価ポイントの3つ目「記述内容の妥当性」とは、どういうことか。
 これは、出題の趣旨に沿っているかどうか、だと思う。適合性と言ってもいい。評価ポイントの1つ目「設問で要求した項目の充足度」が書くべき事項に着目するのに対し、3つ目の「記述内容の妥当性」は書くべき内容に着目する。どちらも重要なポイントであり、この二つのポイントを満たしてかつ指定の字数を超えれば、評価ランクがDになることはまず無いだろう。

 昔の論文試験は今よりも大雑把な出題になっていて、あらかじめ準備した論文をうまく使えば書けるものが多かった。しかし、最近は傾向が変わってきており、準備した論文が使えないような、制約条件の厳しい出題になってきている。このため、出題の趣旨を正しく読み取る力が必要なうえに、趣旨に合った内容を書かなければいけない。逆に言うと、趣旨に合わない内容はどんなに立派な内容であっても、書いてはダメということになる。

 正しく読み取る力と言っても、さほど難しく考えることはない。午後2の問題文は、大学入試の国語の問題みたいな長文ではなく、たかだか20行程度の文章なので、読むだけなら数分あれば読めてしまう。ただし注意したいのは、問題文の意味を誤解したり、拡大解釈しないようにすること。ちょっと自分の得意なテーマだったりすると、しめた!と思って急いで書いてしまうケースもあろう。しかし、それは非常に危ない。たとえ得意な分野や準備していた論文のテーマに近い場合であっても、最低2回は問題文を読み、出題者が求めているもの(意図)を理解することが大切である。これが、妥当性のある論文を書くための大前提と言えよう。

 記述内容の妥当性を確保するには、とにかく問題文に対して忠実に素直に書くこと。もっとも確実な方法は、問題文の一部を引用してしまうことだ。引用した部分のあとに「例えば・・」とか「具体的には・・」などと続けて書いていけば、出題の趣旨から外れることはないし、読み手にとってもわかりやすい論文となる。途中で脇道へそれないように、べったりと問題文に貼り付いて書き進めていこう。

 次回へつづく。

論文講座-08-具体的に述べよ

 評価ポイントの2つ目「論述の具体性」とは、どういうことか。
 これは、非常に重要なポイントになると考えてよい。なぜかと言うと、"具体的に述べよ"と設問にはっきり書いてあるからである。論文の中核となる設問イには必ずこの注文がつくし、システム監査の場合はさらに設問ウも具体的に述べなければならない。ちなみに"具体的"というのは"抽象的"の反対語にあたる。次の論文例を見てみよう。

 システム開発においては、利用者の視点を意識することが重要である。利用者にとって使いやすいシステムでなければあまり意味がない。このため私は、本格的な開発に着手する前に、ユーザ・インターフェースの再確認を行い、利便性の高いシステムの構築を目指すことにした。

 ざっと読むと特に問題なさそうだが、何となく抽象的と感じる人が多いのではないか。このあとに詳しい説明があるならまだいいが、これだけで終わってしまうと具体性に欠ける。読み手にとっては、なぜ意味がないのか? インターフェースって何? という疑問が生じる。いろいろな言葉を使うにしても、抽象的であいまいな言葉は注意して使わなければならない。では、修正してみよう。

 当システム開発の上流工程では、利用者の視点から検討することが重要である。その理由は、当システムの目的が業務効率の向上にあるため、使いやすいシステムでなければ意味がないからである。このため私は、プロトタイプを作成し、画面遷移や入出力項目などのユーザ・インターフェースを確認することにした。

 この例でわかるように、具体性を出すには、専門用語などのキーワードを埋め込んでいくのが確実だろう。もっと詳しく書くのであれば、上の文章の次に「具体的には、○○○・・・」と、さらに続ける。この手法は、非常に有効である。読み手からすると、「具体的には」のあとに何が書いてあるのだろうと、その続きを読もうという気になる。
 ただし、あまりにも詳しく書き過ぎるのはよくない。例えば、就職の面接で聞かれてもいないことを一方的にベラベラ話すのと同じである。自分の知識や経験をアピールすることも必要だが、調子に乗りすぎると、出題の主旨から外れてしまう恐れがある。この点は注意が必要だ。

 次回へつづく。

論文講座-07-要求を満たす設計

 評価ポイントの1つ目「設問で要求した項目の充足度」とは、どういうことか。
 設問は、ア、イ、ウの三つある。主に、設問アでは概要・目的・問題提起など、設問イではアで述べた事柄に対する具体的な内容・方法・施策・工夫点など、設問ウではイで述べた事柄への評価・改善点などが要求される。例えば、以下の設問を見てみよう。

-------- H17春 SM 午後2(問1)--------
設問ア
 あなたが携わった情報システムの概要と、発生したシステム障害の概要及び業務への影響について、800字以内で述べよ。
設問イ
 設問アで述べた障害に対し、究明された障害発生の根本原因は何か。また、その根本原因を取り除くために検討した、システム運用面からの再発防止策は何か。さらに、それらの採否をどのように決定したか。工夫した点を中心に、具体的に述べよ。
設問ウ
 設問イで述べた再発防止策について、どのように評価しているか。今後の課題は何か。それぞれ簡潔に述べよ。
--------
 この例で言えば、アでは概要・影響、イでは根本原因・再発防止策・採否決定方法、ウでは評価・課題がそれぞれ要求されていることになる。内容はともかくとして、これらの要求事項はすべて論文に入れていく必要がある。1つでも足りない場合は大幅に減点され、不合格になる確率が高いと考えられる。

 項目の充足度を満たすには、書くべき項目にアンダーラインを引くなどして抽出すればいい。書く内容を決める前に、書くべき項目を確認する。内容は自分で決めることになるが、項目は決められない。項目は、設問によって与えられているのだから、勝手に書くわけにはいかないのである。ただし、項目の抽出はさほど難しいことではない。設問ア~ウは毎年ほぼ決まった形式になっており、過去の問題に目を通しておけば、おおよその傾向は分かるからだ。抽出できたら、それを章立て即ち論文として設計するため項番をふる。例えば、1.概要、2.影響、3.原因、...といった具合だ。

 次回へつづく。

論文講座-06-評価の視点

 情報処理技術者試験は、平成16年度から個人の成績照会ができるようになったおかげで、不合格になった場合でも次回の試験への対策が立てやすくなった。ちなみにJITECが公表している論文試験の評価ランクとその内容は、次のとおりである。
  Aランク:合格水準にある
  Bランク:合格水準まであと一歩である
  Cランク:内容が不十分である
  Dランク:出題の要求から著しく逸脱している

 このうち「A」だけが合格となるが、毎回公開される分布表によると、ランク別の人数は意外にばらつきがある。大抵もっとも多いのは「B」であり、次が「A」、そして「C」と「D」は少なめになっている。試験センターで何らかの調整をするのか定かではないが、いずれにしろ、あと一歩の受験者がかなり多いことは確かと考えられる。
 ここで、平成16年からの私の成績を振り返ってみる。
  H16 春 SM:不合格 → 午後1
  H16 秋 PM:不合格 → 午後2 B

  H17 春 SM:合格  → 午後2 A
  H17 秋 PM:合格  → 午後2 A
  H18 春 AU:不合格 → 午後1
  H18 秋 AN:不合格 → 午後1
  H19 春 AU:合格  → 午後2 A
  H19 秋 AN:不合格 → 午後1
 こうしてみると、H16秋の不合格が、私にとって大きな転機だったと思う。自分の論文は、なぜ「あと一歩」だったのか、何がいけなかったのかを真剣に考えるようになったからだ。それ以降、自己分析と研究を重ね、"あと一歩"踏み込むことができるようになった。では、私はどこに着目したのか。それは、次のとおりである。

  1.設問で要求した項目の充足度
  2.論述の具体性
  3.記述内容の妥当性
  4.論理の一貫性
  5.見識に基づく主張
  6.洞察力・行動力
  7.独創性・先見性
  8.表現力・文章作成能力

 以上の項目は、試験センターHPの「成績照会について」に評価の視点として書かれている。このうち、最後の文章作成能力については今まで述べているが、ほかの項目についても考えてみよう。

 次回へつづく。

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