情報処理技術者試験☆合格への道

ライフワークとしての資格取得ブログ presented by Pman






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  • ニックネーム:Pman
  • プロフィール:
     情報処理サービス会社に勤務。主に金融業のソフトウェア開発、システム運用・保守を担当。メインフレームからオープン系まで広く浅く経験。資格取得はライフワークとなりつつある。
    保有資格
    システム監査技術者
    プロジェクトマネージャ
    アプリケーションエンジニア
    テクニカルエンジニア(システム管理)
    ネットワークスペシャリスト
    情報処理技術者(一種、二種)
    電気通信主任技術者(第一種伝送交換)
    工事担任者(デジタル第1種)


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2011読書録『世界が感嘆する日本人』

 日本人の礼節さを再認識し、勇気が湧いてくる一冊。

世界が感嘆する日本人~海外メディアが報じた大震災後のニッポン (宝島社新書)世界が感嘆する日本人~海外メディアが報じた大震災後のニッポン (宝島社新書)
(2011/06/10)
別冊宝島編集部

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 東日本大震災による被害が大きくいまだ復旧の目処が立たない地域が多いらしい。だがその一方で、着実に復興への足場を築きつつ、立ち直りの兆しが見えているところもある。こうして落ち着きを取り戻したときになって、改めて震災直後の様子を振り返るメディアの風潮がある。国内では見えなかった日本人というものの本質が、海外ではどのように報道されたのか。それを国別にピックアップしたのが本書である。
 日本人があのような大惨事に遭っても冷静に秩序を保ち、暴動や略奪などを起こさず、助け合って被害を乗り越えていく姿は絶賛されたという点で、世界各国の見解はおおむね共通していた。だがよく読んでみると、国によって震災そのものや日本の捉え方にはこれほど違う点もあるのかと、私は軽い衝撃を受けた。米国、中国、台湾、韓国、EU諸国、それぞれお国柄や過去の日本との関係によって、災害に対する考え方、日本人を見る目、自国を省みる姿勢など、どの国も独特なものがある。特に、過去の歴史において日本と複雑な経緯のある中国と韓国のメディアが報じたニッポンは、これまでとはかなり違うイメージで捉えられたことがわかる。
 書物としてはやや表面的な感じもする。もっと深く知りたいと思ったエピソードもあった。しかし、この大震災のことを世界中が大きく取り上げる中で、自国と比較しながら国家としてあるべき姿を描いた点は十分に理解できるし、これからの国際社会に生きる我々には有用な情報源になると思う。
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2011読書録『デフレの正体 経済は「人口の波」で動く』

 真実は、二千年に一度の人口の波に隠されていた。

デフレの正体  経済は「人口の波」で動く (角川oneテーマ21)デフレの正体 経済は「人口の波」で動く (角川oneテーマ21)
(2010/06/10)
藻谷 浩介

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 バブル崩壊、失われた10年、世界同時不況・・。「平成」の時代になってから世の中は「平静」どころか「混乱」あるいは「激動」の様相を呈している。世界経済の動きが少なからず日本に影響し、あるいは逆に、日本経済に何か起こると米国や中国をはじめとする世界各国に波及する。この激しい経済の動きにより、国際関係が悪い方向へ傾いたり、国としての繁栄や発展にブレーキをかけたり、人々の生活が困窮したりといった弊害が生じることは、できるかぎり回避しなければいけない。
 こうした経済の問題を論じた本は数多くある。過去、私も興味がある本は読みあさってきたが、最近読んだ「デフレの正体」は印象に残ったので少し書いておく。まず副題にある『経済は「人口の波」で動く』という言葉のとおり、著者は、日本経済を左右する要素として人口構成の変化を挙げている。15歳から64歳までの生産年齢人口が、ある年を境に減少していっており、今後もますます減っていくことに注目し、この事実が経済の弱体化につながる要因であることを主張している。若者から中高年までの幅広い年代は、働いて得たお金で必要なものや欲しいものを購入し消費するが、その年代が急速に減っていくことによりお金の流れが滞り、モノだけが過剰に供給されて在庫が余る。モノの価値が下がり、価格が下がり、デフレ状態から抜け出せないことになる。つまるところ、もはや避けられない人口減少という問題を真摯に受け止め、短期的な金融政策による見かけの指標、例えばGDPのような数字だけに振り回されるのではなく、現役世代人口の減少を緩和し、根元から経済を活性化させるような中長期的な指針を国が示し、企業がその実現を目指して動くべきと述べている。
 この本では、統計データなどの具体的な数値をもとに、なぜ不景気なのか、なぜ豊かさを実感できないのか、地域による格差は本当なのか、そういった疑問を私のような素人にも分かりやすく解き明かしていく。その分析と検証の明快さには驚いた。このような切り口で論じた本にお目にかかった覚えがないし、著者の講演で話してきたテーマに沿っているとあって、語りかけるような文章が読みやすい。Amazonレビューではいろいろと酷評もあるが、そうした指摘への反論や、本書では十分に言い尽くせなかった点も含めた第二弾をぜひとも望む。

2011読書録『天地明察』

 読み進めるうちに、心の中がすーっと澄み渡っていくような一冊。

天地明察天地明察
(2009/12/01)
冲方 丁

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 階級社会における差別とか激しい戦乱の様子などをテーマにしている時代小説は数多くあるが、この本はそういう小説ではない。算術や天文学に挑みながら、気が遠くなるほど長い年月をかけて日本の暦の原形を作り上げた主人公、渋川春海の奮闘が描かれている。算術とか数学などと聞くと、何か難しそうと思われるかもしれない。けれども、そういう知識などまったく不要で、誰でも気軽に読めるストーリーになっている。昔の日本人というのは、おそらく現代人には思いも寄らないくらい純粋な心を持っていたのだろう。だからこそ、本書の主人公のような一途なキャラクターが多くの人々に感銘を与えるのだと思う。
 実際には年末年始の休みにゆっくりと読んでいたのだが、久しぶりに読書録に残しておこうという気になったのでちょっと書いてみた。

2010読書録『Twitter社会論 ~新たなリアルタイム・ウェブの潮流』

 世間の流れに乗ってみるか。けっこう面白かった。

Twitter社会論 ~新たなリアルタイム・ウェブの潮流 (新書y)Twitter社会論 ~新たなリアルタイム・ウェブの潮流 (新書y)
(2009/11/06)
津田 大介

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 ツイッターってそもそも何だろう? そういう主旨の本を読んでみた。ネット社会で暮らす人にとっては今さら感はあるだろうけど、私自身はそういう類の人間ではないので、まずは知ることが目的だった。そして読んでみて、これは確かに流行するだろうなと感じた。リアルタイム性を十分に活かして政治や選挙に利用したり、消費者からの生の声をビジネス戦略に役立てるなど、有効に使われた事例がいくつも紹介されている。地震などの緊急事態のときに携帯端末からツイッターを使えば、即座に被害状況を伝えたり受けたりすることが可能となる。これはある種の革命的なツールと言えるかもしれない。つぶやく、という動作はきわめて個人的で、ぶつぶつと独り言を発しているだけに思えてしまう。しかし、誰かがつぶやくことで他の誰かが反応する(フォローする)ことがコミュニケーションとして成立する世の中である以上、これは万人に有用なツールとなり得るのだと私は思った。
 早速、Twitterに登録してみた。smpman で私を検索できる。それにしても、つぶやく人の多いこと。本書の対談に登場する勝間和代さんのつぶやきもあった。

2009読書録『会社に人生を預けるな』

 アマゾンでは賛否両論。私はどちらかと言えば「否」のほう。

会社に人生を預けるな リスク・リテラシーを磨く (光文社新書)会社に人生を預けるな リスク・リテラシーを磨く (光文社新書)
(2009/03/17)
勝間和代

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 著者の主張はそれなりに筋が通っているし、的を得ている部分は多いと思う。私の場合、システムエンジニアと名乗れば何とか格好はつくが、所詮は会社に雇われているサラリーマンなので、人生をほぼ会社に預けていると言っていい。もし会社が潰れたら、その先まともに生きていけないかもしれない。本書に何度も出てくるリスクという言葉は、いろいろな意味を含んでいるようで曖昧さを感じるけれども、リスクを取るかリスクを避けるか、その判断能力が大切であることは確かである。
 しかし、もしも終身雇用制がこの日本から消えていったとしたら、本当にこの国は再生できるのだろうか。そして国民は幸せになれるのだろうか。答えはノーだと思う。私の所属する会社では、気がつくと何十年も勤務している人がまわりにちらほらいる。数年前まで同じプロジェクトの一員だったが、今年で定年退職になった人もいる。数々の修羅場を乗り越えてきたプロであり、その熟練の知見によって助けられた社員は私だけではなかろう。こうした現状を見ていると、長く働ける環境にあるほうが、結局は会社にとっても個人にとってもメリットが多いのではないか。

2009読書録『悩む力』

 大変読みやすい上、含蓄のある本だと思う。

悩む力 (集英社新書 444C)悩む力 (集英社新書 444C)
(2008/05/16)
姜 尚中

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 書店に行くと数限りない本があって、これは面白そうだ、読んでみたい、と思う本がいくらでも存在する。山積みされている新刊などは、そのタイトルだけ見ても興味をそそられるものが多い。これほど大量の本が次々に出てくると、どれを選べばいいのか分からなくなる。と言うのも、読書のできる時間は限られているので、期待はずれにしたくないという思いが先に立ってしまうのである。こういった場合、多くの人に読まれていて評価の高い本、というのがやはり無難な選択ということになる。
 さて、この『悩む力』である。帯に刷られている"75万部突破!"の文字に注目したのも確かだが、著者の生い立ちを織り交ぜた、語りかけるような書きっぷりに引き込まれてしまい、購入した。そして、まさに"一気読み"してしまった。あまりに早く読み終わったので、これなら本屋で立ち読みを何回かすればタダ読みできたのでは・・などと不埒なことを考えてもみたが、本とはそういうものではない。所有することに意味があるのだと思う。
 著者はすでに還暦に近い年齢になりながらも、これからまだ、たくさんやりたいことがあると、最後の章で語っている。その夢というのが、ちっぽけなものではなく、意外と思うくらい大きな夢だ。この最終章に、何か大きな力をもらった気がした。
 老いて「最強」たれ

2009読書録『金融大崩壊―「アメリカ金融帝国」の終焉』

 未曾有の金融危機に陥ったいきさつが手に取るようにわかる本。

金融大崩壊―「アメリカ金融帝国」の終焉 (生活人新書)金融大崩壊―「アメリカ金融帝国」の終焉 (生活人新書)
(2008/12)
水野 和夫

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 先日行われたG20のサミットをきっかけとして、少しは前向きな金融情勢になってきた雰囲気もあるが、依然として厳しい状況であることに変わりはない。そもそも、なぜこんな状況になってしまったのか。このことをまず正しく検証しなければ、世界規模の不況から脱することは難しいだろう。サブプライム問題、リーマン・ショックなど直接的な要因をはじめ、あらゆる角度から丹念に分析された本書は、私のような経済の素人にも理解しやすい内容になっている(後半はやや難しい用語も出てくるが)。
 日本のIT業界にもグローバリズムの波が押し寄せてきている。ITというのは金融とよく似ており、実体が無い、あるいは見えにくい。しかも最近では、IT無くして金融無しと言えるほどこれらは密接に関わっている。実体の見えにくいものが融合すると、よく見えるようになるかと言えば決してそんなことはないのだが、金融に関する情報は常に吸収していく姿勢が必要ではないかと思う。

2009読書録『スローライフ―緩急自在のすすめ』

 ゆっくり、のんびり、マイペースでいきたい人へ。

スローライフ―緩急自在のすすめ (岩波新書)スローライフ―緩急自在のすすめ (岩波新書)
(2006/04)
筑紫 哲也

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 不況だ不景気だと世知辛い世の中であっても、我々が安心して暮らすための拠り所があれば何とかやっていける。そうしたことを教えてくれたのがこの本である。スローライフもいいが、私はむしろ副題にある「緩急自在」のほうが印象に残った。なぜなら、人が生活していくスピードはいつも一定ではなく、ゆっくりのときと速いときがあり、そのペースを自分でうまく切り換えて調節することが大切だと思うからである。緩急は、1年にも、1ヵ月にも、1日の中にもあるし、また、長い人生の間にもある。
 ニュースキャスターとして活躍した著者は、ITが社会の発展に大きく寄与したことを認めながらも、それで人は幸せになれるのかと問うている。決してITに対する否定的な問いかけではなく、ITというのは一体何のためにあるべきかという根幹に斬り込んでいるのである。この初めの1章を読むだけでも、スローライフの意味するところが伝わってくる。
 昨年お亡くなりになった著者のメッセージを、心の拠り所としたい。

2009読書録『脳が冴える15の習慣』

 まだ読んでいる途中だが、良い本なので紹介しておく。

脳が冴える15の習慣―記憶・集中・思考力を高める (生活人新書)脳が冴える15の習慣―記憶・集中・思考力を高める (生活人新書)
(2006/11)
築山 節

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 ここ数年の間、脳に関する本をよく見かける。書店に並んでいるのを見ると、どれも一度は読んでみたくなるようなタイトルだ。けれども、それらを手に取ってパラパラとやると、内容的にはたいした事が書かれていない感じがして、購入することはめったに無い。仮に買って読んだとしても、あまり自分のためにならない気がしてしまう。
 しかし、この本はひと味ちがった。目次の項目とその配列に惹き付けるものがあり、習慣と称する事の1つ1つが説得力を持っているのである。脳というと難しく考えがちだが、この本は非常にわかりやすく書かれており、老若男女あらゆる方にとって人生のバイブルになりうるのではないかと思う。たとえば任天堂DSなどによる脳トレもけっこうだが、そういう特別な事をしなくても、もっと基本的な生活習慣のなかで脳を鍛えることの大切さを知った。

2008読書録『ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか』

 名著 "ウェブ進化論" とセットで読むべし。

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書 687)ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書 687)
(2007/11/06)
梅田 望夫

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 不惑の年代に突入してもなお、自分のやってきたこと(過去)、やっていること(現在)、やろうとしていること(未来)に対して、本当にいいのだろうか・・と考えることがある。大変化が着々と進みつつある社会の中で、自分はどのように働くべきなのか。これは私にとって、Web2.0とは何ぞや?ということよりも切実な問題である。組織の中で働いてはいるが、現状維持が一番いいという考えと、現状を打破しなければ・・という考えが両方あり、そのジレンマを抱えつつ行動できない自分がいる。
 本書は、私のような優柔不断でどっちつかずな人間に一筋の光明を与えてくれる本である。『ウェブ進化論』ではその鋭い視点と指摘に目からうろこ状態だったのに対し、こちらの『ウェブ時代をゆく』はIT業界で働く者として共感する部分が多々あったし、著者の真摯な態度に学ぶことも多かった。『ウェブ進化論』完結篇と呼ぶに値すると思う。

2008読書録『ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる』

 まだ読んでいない人は、今すぐに読むべし。

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)
(2006/02/07)
梅田 望夫

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 インターネットを使うと、リアル世界では決して訪れることがないであろう地球の裏側の国までの様子をうかがい知ることができる。また、ネット世界に生きるあまたの人々と交流を持ったり、欲しい情報がすぐに入手できたりする。この十年もの間で、我々がインターネットの恩恵を授かってきたことは明らかであろう。こうした背景があって本書の話は展開されていくのだが、じつに読みごたえのある内容だった。アマゾンレビューにも既に多くのコメントがあり、反響の大きさを物語っている。私も気がつくと、読み終わるのが惜しいとさえ思いながらページをめくっていた。個人的には、第四章「ブログと総表現社会」に最も強い関心を抱いた。この社会に住む一人として、これからも発信しつづけていきたいと思う。
 大変化は、もう始まっている・・。

2007読書録『明日の記憶』

 老若男女すべての人に是非おすすめしたい本。

明日の記憶 (光文社文庫)明日の記憶 (光文社文庫)
(2007/11/08)
荻原 浩

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 主人公が50歳にして若年性アルツハイマー病にかかり、しだいに記憶を失っていく様子がリアルに描かれている。年を取るにつれて増える「ど忘れ」だと思ってたかをくくっているうち、記憶ばかりか肉体や人格までを破壊していくのがこの病気の怖さである。そうなると、自分だけでなく、家族や職場の人間にも少なからず影響を及ぼし、まともに生活することが困難になってしまう。本書に登場する主人公は「こんなはずは無い」と思いながらも、徐々に自分の不遇な運命を受けいれ、まわりに迷惑をかけぬよう細心の注意を払って生きていく。どこまで読んでも、次はどんな展開になるのか、この先はどうなるのかと気になってしかたなく、最後まで夢中になって読んだ。ラストシーンもよくできており、感銘を受けた。
 と同時に、我が身を振り返ったとき、空恐ろしく感じたことも事実だ。ものを忘れることは、日常的にある。どうしても思い出せず、いやな気持ちになったりする。忘れまいとしてメモをとっても、どこにメモしたのか分からなくなる時もある。こうなると、人の記憶などというのは曖昧で、じつはあまり当てにならないのではと思ってしまう。しかし、記憶なしの生活は考えられない。

2007読書録『壊れる日本人 ケータイ・ネット依存症への告別』

 このままでは本当に壊れてしまうかもしれない。

壊れる日本人 ケータイ・ネット依存症への告別 壊れる日本人 ケータイ・ネット依存症への告別
柳田 邦男 (2005/04/01)
新潮社
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 携帯電話やインターネットは当り前のように普及し、もはや人々の生活からビジネスに至るまで、必須アイテムとなっている。これらが無ければとても仕事にならないという人は多いだろうし、たいへん便利な電子ツールであることは多くの人々が実感しているはずだ。だが、しかし・・と、ここで著者は立ち止まって考える。得てして便利なものには弊害もあるし、使い方を誤ると人間に対して悪影響を及ぼす恐れがある。ケータイ・ネット依存症とは何か、また、依存症になっている日本人がいかに多いのか、豊富な実例を織り交ぜてさまざまな切り口から論じており、時には我々が「ノー・ケータイデー」「ノー・ネットデー」をもつことを推奨している。
 私もたまに、ケータイなんてこの世から無くなればいいとか、インターネットなんてたいした価値もなく見るだけ時間のムダ、と思うことがある。また、街や電車の中などで、ケータイの小さな画面を見続けてメールやゲームに夢中になっている若者を見かけると、ほかにもっとやることはないのかなあ~と思ってしまう。アマゾンのレビューでは「今時の若い者は」本などと批評される方もいるが、私はそうは思わない。携帯電話やパソコンの小さな画面ばかり見ていると、だんだんと自分の世界とか自分の視野といったものまで小さく狭くなっていくような気がするのだ。技術が進歩するほど、人間は退化するのだろうか。だとすると、今の世の中はあまりにも危険な状態と言わざるを得ない。
 少しぐらい非効率になっても不便を感じてもいいから「人と向き合う姿勢」を大切にしていきたい。・・そう思わせる一冊である。

2007読書録『本所深川ふしぎ草紙』

 時にはこんな本も読んでみたくなる。

本所深川ふしぎ草紙 (新潮文庫) 本所深川ふしぎ草紙 (新潮文庫)
宮部 みゆき (1995/08)
新潮社
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 江戸時代の下町を舞台とした物語。最近読んだ本の中では、もっとも心に残った小説である。七不思議にからめて7つの短編から構成されており、いずれも江戸の情緒や人情がじんわりと伝わってきて、読み終えたときに「いい話だったな」と感じる。個々の話はそれぞれ異なるストーリーであるが、7通りの話がそろって1つの物語になっているという印象を受けた。私は1作目を読んだだけで、何なんだ・・この読後感は、と思った。胸にしみ入るとはまさにこのことだ。
 著者の作品で、私が以前読んだことがある本は「魔術はささやく」「火車」「理由」といった代表作であり、人気作家だけに読まれた方も多いだろう。これらの本は、ほとんど非の打ちどころがないくらい優れた作品だと思った。緻密なストーリー展開、巧みな描写、女性ならではの柔らかな文体など、見事と言うしかない。それゆえに、こういう作家の時代小説とは一体どういうものだろうと、ずっと気になっていたのである。
 「本所深川ふしぎ草紙」は、上に挙げた代表作ほどの強いインパクトは無いのだが、そもそもこれらの作品と比べることは無意味だろう。なぜなら、江戸時代と現代とでは舞台の背景がまったく異なるし、登場人物の心情やものの考え方もかなり違うからである。しかし、小説としてのジャンルはちがっても、宮部作品であることには変わりない。私はこの本を読んで、あらためて彼女の才能に畏敬の念を抱いた。

2007読書録『「超」文章法』

 11月は読書月間になっているので、また少し紹介しておきたい。

「超」文章法 (中公新書) 「超」文章法 (中公新書)
野口 悠紀雄 (2002/10)
中央公論新社
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 この本を私が読んだのは、今年でなく昨年だったかもしれない。それはさておき、読書家ならば著者のベストセラー「超」整理法はご存知だろう。その「超」シリーズの1つがこの本である。これを買った動機は、情報処理試験の論文対策に役立ちそうだったこと。ところが、読んでいくうちに、試験対策だけでなく普段の業務や生活の中でも使えそうな内容がたくさんあることに気がついた。具体的な事例が多いのでわかりやすいし、おもしろい(特に前半)。
 実際のところ、試験対策に役立ったかというと、直接的にはそう思わない。試験対策用の専門書のほうがずっと実用的だろうと思う。しかし、毎日同じ料理を食べ続けることが苦痛なように、試験の対策本ばかり読んでいてもつまらないものだ。そこで本書のような、文章作成の根本的なところを明解に示してくれる本を読むと、あっと驚くような「気づき」を体験するだろうし、私もいくつかの重要なヒントをこの本から獲得した。読んでよかったと思う。
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