◆システム監査技術者午前平成17年問19
通信の暗号化に関する記述のうち,適切なものはどれか。
ア IPsec のトランスポートモードでは,ゲートウェイ間の通信経路上だけ
ではなく,発信側システムと受信側システムとの間の全経路上でメッセージ
が暗号化される。
イ LDAP クライアントが LDAP サーバに接続するとき,その通信内容は暗号
化することができない。
ウ S/MIME で暗号化した電子メールは,受信側のメールサーバ内に格納され
ている間は,メール管理者が平文として見ることができる。
エ SSL を使用して接続したとき,ブラウザのディスクキャッシュ内に格納
した HTML 文書は,暗号化したままで保存される。
【解答】 ア
【解説】
ア:正しい。
イ:暗号化できる。
ウ:メール本文が暗号化されているため見れない。
エ:暗号化されるのは通信経路だけ。
【参考】
トランスポートモード/トンネルモード【コメント】
さてようやくAUで出題された問題。といっても監査にかかわる問題ではない。暗号化などのセキュリティ分野は、近年その重要度が増し、どの試験区分でも必ずと言っていいほど出題されるようになった。本問の選択肢にある用語(IPsec、LDAP、S/MIME、SSL)は基本的なものなので、今後も何らかの形で出題されるだろう。
【本日の宿題】◆システム監査技術者午前平成17年問21
情報システムのリスク分析に関する記述のうち,適切なものはどれか。
ア リスクには,投機的リスクと純粋リスクとがある。情報セキュリティのた
めのリスク分析で対象とするのは,投機的リスクである。
イ リスクの予想損失額は,損害予防のために投入されるコスト,復旧に要す
るコスト,及びほかの手段で業務を継続するための代替コストの合計で表さ
れる。
ウ リスク分析では,現実に発生すれば損失をもたらすリスクが,情報システ
ムのどこに,どのように潜在しているかを識別し,その影響の大きさを測定
する。
エ リスクを金額で測定するリスク評価額は,損害が現実のものになった場合
の 1 回当たりの平均予想損失額で表される。
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